【Yuzuru Shinjo流】“足すサーフィン”から抜け出すと、一気に変わる

こんにちは。
新城譲です。

前回の記事、少し反響があったので、今日はもう一歩だけ深く話していきます。


最近個人的にすごく感じているのが、

今のサーファーやサーフレッスンは「足すこと」ばかり教えているということ。

・もっと踏み込め
・もっと当てろ
・もっとスピード出せ
・もっと動け
・もっと重心を落とせ

もちろん全部大事です。
ただ、それだけをやり続けるとどうなるか。

気づかないうちに、

→ “自分で動かすサーフィン”になる
→  波を使うのではなく、波に対抗する動きになる

サーフボードのデザインや乗り方のスタイルよっては、それが正解になることもあります。
ただ、スタイリッシュなロングボーディングにおいては、ここが大きなズレになると思っています。


サーフィンの本質は、とてもシンプルです。

「いかに波のエネルギーを邪魔しないか」

これは、自分が体の小さかった小中学生の頃、
60年代に製造されたヴィンテージや体格には合わないとても重たいロングボードに乗っていた経験から、自然と体で覚えた感覚です。

自分の力ではどうにもならない。
だからこそ、

→ 波に合わせるしかない
→ 波の力をそのまま使うしかない

この感覚がベースにあります。


でも多くの人は逆で、

**「いかに自分の力で何かを起こすか」**になっている。

ここが大きな分岐点ではないかと。


例えば、上手い人のライディングをよく見ると、

✔ 動いているようで、実はそんなに動いていない
✔ 力を出している時間はほんの一瞬だけ
✔ ほとんどの時間は“合わせている”

この状態に入っています。


じゃあ、この“合わせている状態”とは何か。

少し分解すると、

① 波のフェイスに対して無理に逆らわない
② スピードが出ている時ほど何もしない
③ ポジション取りを最優先にする

この3つができています。


逆に、伸び悩む人はこうなりがちです。

・いいポジションにいるのに動きすぎる
・スピードがあるのにさらに踏み込む
・まだタイミングじゃないのに仕掛ける

これらはすべて、**“足しすぎ”**です。


だから重要なのは、

「今、自分は足しているのか?引いているのか?」

これを常に感じること。


ここでひとつ、かなり重要な考え方をシェアします。

それは——

“ミスのほとんどは、やりすぎから生まれる”

・踏みすぎ
・回しすぎ
・当てにいきすぎ

つまり、

→ ミスを減らす=技術を増やすことではない
→ ミスを減らす=余計な動きを減らすこと

だと思います。


じゃあ具体的に、海でどう意識するか。

シンプルにこの3つだけでいいです。


①「スピードが出たら、何もしない勇気」

スピードが出ると、つい何かしたくなる。
でもそこで我慢する。

何もしないまま、どこまで伸びるかを感じる。

これだけで感覚は大きく変わります。


②「仕掛ける前に約1〜2秒待つ」

ターンやアクションを仕掛けたくなった瞬間に、すぐ動かないこと。
あえて1〜2秒ほど“間”をつくる意識を持ってみてください。

もちろん、波のコンディションによって最適なタイミングは大きく変わります。
ただ、最初の段階ではこの「1〜2秒」をひとつの基準にすると、感覚を掴みやすくなります。

この“間”を入れることで、

・無駄な動きが減る
・タイミングが自然と合う
・波のパワーをしっかり使える

といった変化が生まれます。

焦って動くのではなく、
“待ってから動く”

この意識が、サーフィンを一段階引き上げてくれます。


③「1本の中でMAXは1回だけ」

毎回フルパワーでやろうとしない。

ここだけは決める。

それ以外はすべて“繋ぎ”。

これができると、

・ライディングがシンプルになる
・成功率が上がる
・見た目も洗練される


正直、「引く」「抜く」は地味です。

でも、ここを理解した人は強い。

なぜかというと、

波に乗る“本質”を使えているから。


最後にひとつ。

ロングボーディングは、
足した分だけ良くなるものではありません。
削ぎ落とした分だけ、研ぎ澄まされていくものです。

ただ、これはあくまで自分が辿り着いたひとつの考え方であって、
すべてのやり方を否定するものではありません。
いろんなスタイルやアプローチがある中の、あくまで“ひとつ”です。

だからこそ、合う・合わないも含めて、
ひとつのヒントとして受け取ってもらえたら嬉しいです。


次の海では、シンプルにこれだけ意識してみてください。

「やりすぎない」

動きたくなったら、少し待つ。
踏みたくなったら、少し抜く。

その“ほんの少し”のコントロールだけで、
波の力は一気に入ってきます。

うまくやろうとしなくていい。
まずは1本、“何もしない波”を作ってみてください。

その1本で感じたことが、
次の1本を変えて、
気づいたらサーフィン全体が変わっていくはずです。

「こんなに楽だったんだ」

そう思えたら、それはもう掴み始めていますよ!!

次回のサーフィンで、ぜひ試してみてください。

So Good Ya!!
Yuzuru Shinjo